算術が一般大衆に幅広く普及するのは、江戸時代です。
町々に、村々に、全国的に、寺子屋が開かれます。
農民や町人のこども達が、こぞって算術を学んでいきます。
マンハッタン島がオランダ西インド会社に数万円で買い取られた1626年の翌年、吉田光由が『塵劫記』の初版本を出版します。
『塵劫記』は、九九などの算術は言うに及ばず、当時の数学の到達段階を網羅していました。
一 十 百 千 万 億 兆 京
・・・・・・不可思議 無量大数
これら漢数字の単位:「大数」は、出典を『塵劫記』として、現代の数学書にも掲載されています。
現代の人々がこの「大数」から数への関心が高まるように、江戸時代の人々も「大数」から数への関心が高まったことでしょう。
『塵劫記』の出版に刺激を受け、日本各地に数学塾が開設されます。
算術指南から数学研究へ、さらには和算体系の構築へと、発展していきます。 < つづく >
前回の問題 解答
千葉市における「日最高気温25℃以上の年間日数」は、2017年の124日から、2024年の145日まで、21日も増加しています。
今日の問題
次の計算をして下さい。
A 1 × 9 + 2 =
B 12 × 9 + 3 =
C 123 × 9 + 4 =
D 1234 × 9 + 5 =
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