数1000kmも離れた源流域から遠来するナ
イルの流れに依存した文明は、過去の栄華と
なって久しくなります。
遙か彼方の水源域から流れ来る利根川に依
存している千葉県も、うかうかできません。
「水源域の山間部だけに雨が降り、下流域
の市街地では降らないでほしい」
このように身勝手な思いが充ち満ちている
都市文明の先行きは、どうなるのでしょう。
さて、秋風が、そして冬風が、街中にも吹
き込んできました。
街路樹から木の葉を落とし続けています。
落ちた先は、コンクリートかアスファルト。
ベッチョリ濡れて、きたないゴミと見なさ
れることでしょう。
ただし、濡れ落ち葉に非はありません。
街路樹は、根元のほんのわずかな部分だけ
が土で、その他の大部分はコンクリートかア
スファルトで舗装されています。
街路樹が広々とした土に立っていたら、コ
ンクリートも、アスファルトも、汚さずに済
んだのです。
木々は、酸素を産み、水をもたらし、陽射
しを和らげ、芳しい氣を放ってくれます。
その後、木の葉を落として土と同化し、新
たな命の揺り篭となります。
落ち葉をゴミ焼却場で「火葬」するのは、気
が引けます。
落ち葉は、植物のためにも、動物(人間も)
のためにも、土に還る「土葬」にしてあげたい
ものです。 < 完 >
〈 森林を離れると 〉落ち葉の季節 その9
〈 森林とともに 〉 落ち葉の季節 その8
〈 パンドラの箱 〉 落ち葉の季節 その7
〈 森林の中の街 〉 落ち葉の季節 その6
〈 砂に埋もれたスフィンクス 〉
落ち葉の季節 その5
〈 水分を保全する落ち葉 〉
落ち葉の季節 その4
〈 白砂青松 〉 落ち葉の季節 その3
〈 砂浜と干潟 〉 落ち葉の季節 その2
〈 土の無い地球 〉 落ち葉の季節 その1
前回の問題 解答
劇団・芸術座『復活』公演における劇中歌
(作詞 島村抱月 / 歌 松井須磨子)は、『カチ
ューシャの唄』です。
今日の問題
温帯落葉広葉樹林における、一年間の落ち
葉の平均重量は、どれでしょう。
A 約3.1kg/ha
B 約31kg/ha
C 約310kg/ha
D 約3100kg/ha
E 約31000kg/ha
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