〈 大西洋を渡るウシ 〉世界を牛耳るウシ その12

 南アメリカ大陸を南下するごとに、広大な草原が見
い出されます。
 とりわけラプラタ川流域に広がるグランチャコから
パンパに至る大草原は、日本列島がスッポリ入るぐら
いの広さです。

 ヨーロッパの牧草地は、手狭になっており、牧草の
育ちが見劣りします。
 それに比べ、南アメリカ大陸の大草原は、天と地ほ
ども違います。
 ヨーロッパからウシが続々と運び込まれ、大牧場が
次々と誕生していきます。
 企業的大牧畜業の誕生です。

 南アメリカ大陸が植民地化される過程で、インカ帝
国の滅亡と莫大な黄金略奪が、強烈な印象を与えてい
ます。
 とはいえ、南アメリカ大陸における黄金の地位は、
スペインへ持ち去られた時点で、急降下しました。

 今日に至るまで、ヨーロッパ人が嘱望し続けるの
は、黄金よりもウシでしょう。  < つづく >

 〈 コロンブスが船に積み込んだのは〉
    世界を牛耳るウシ その11


 〈 香辛料 〉
    世界を牛耳るウシ その10


 〈 連作と輪作 〉    
    世界を牛耳るウシ その9


 〈 肥料源 〉
    世界を牛耳るウシ その8

 〈 動力源 〉
    世界を牛耳るウシ その7

 〈 すき焼き 〉
    世界を牛耳るウシ その6


 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

       前回の問題 解答
 洲崎は、温暖な気候を活用してある花の露地栽培が
盛んでした。
 その花の名前から、マーガレット岬と呼ばれてい
ました。
  

 
        今日の問題 
 パンパの極めて平坦な地形は、何と形容されるでし
ょう。
         

 
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