〈 魚津 米騒動とリンゴ並木 〉本州の海岸線一周 その58

 米一俵(60kg)の、東京・深川における年間平均価格です。
  1916年  五円五十銭
  1917年  八円十四銭
  1918年 十三円十銭
 1918年の米価は、1916年の米価の約2.4倍にも暴騰しています。
 1918年からはシベリア出兵が開始され、米価はさらに高騰が予測されます。

 1918年7月23日、魚津の港には、北海道へ米を移送しようとする輸送船が停泊していました。
 米が県外へ移送されれば、魚津の米の価格が上昇するのは必定です。
 食べられる米が無くなるかもしれません。
 そこで魚津のおかみさん達が輸送船の前に集まり、米の移送を止めるよう、歎願します。

 これを契機として、全国各地で米価高騰に対する抗議行動が巻き起こります。
 魚津での行動は、米騒動の発火点でした。

 米騒動が全国へ波及すればするほど、「発火点・魚津」は知れ渡ります。
 「発火点・魚津」は、一部の人々から誹謗や中傷の的にされます。

 そこで魚津は、米騒動の意義を広く伝えるとともに、豊かな街造りも進めます。
 その一環が、リンゴ並木です。

富山県 魚津 リンゴ並木

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      前回の問題 解答
 東北地方太平洋沖巨大地震が起こした巨大津波は、八戸(青森県)へ最大6.2mで押し寄せました。
  
 

 
      今日の問題  
 米騒動は、1918年からの第三次以前に、1890年の第一次と1897年の第二次があります。
 では、第二次米騒動の発火点となったのは、どこでしょう。
       

 
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