カテゴリー別アーカイブ: 学習ネットワークを考える会

二種類の暦 その四

 カレンダーに使われている太陽暦が採
用されたのは、132年前です。
 明治5年十一月九日、政府内部でも上
層部の限られた官僚だけの手で準備され
てきた太陽暦の導入が、何の前触れも無
いまま、唐突に発表されました。

 発表された日の22日後、本来なら十二
月三日に当たる日を、1月1日にすると。

 従来の太陰太陽暦に基づいた翌年用の
暦が広く販売されている中での、寝耳に
水の変更です。
 千年以上も続いている太陰太陽暦を、
わずか22日間で切り換えろというのです
から、滅茶苦茶な話です。

 いくら諸外国と交流する上で必要な変
更とはいえ、政府内部の諸事情が絡んだ
突然の改暦に、人々がなじめるはずがあ
りません。
 旧の元日と新の元日が長きに渡り併存
したのを始め、多くの行事が、旧(太陰太
陽暦・暦)に行われたり、新(太陽暦・カレ
ンダー)に行われたり、旧と新の二回行
われたりしました。  <つづく>

  二種類の暦 その三

  二種類の暦 その二

  二種類の暦 その一

tsuki imyou nijyushi seki
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  『社会人のための国語百科』
    内田保男 編者代表
    大修館書店

 
     前回の問題 解答
   この景色見ては休にやならの坂
   いざたばこにや千本の松
 「休まにゃならぬ」と「ならの坂」、
 「煙草にせん」と「「千本松原」を、
掛けています。
 

      今日の問題 
 明治の改暦の際、政府内部にどのよう
な事情があったのでしょう。

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『東海道中膝栗毛』と狂歌  2月のわくわく学習会

 『東海道中膝栗毛』では、弥次さんと
北さんが、軽妙な会話を続けながら、名
所ごとに狂歌を詠んでいます。

  首ばかりとんだはなしの残りけり
    ほんのことかはしらはたの宮
 藤沢の白旗神社には、平泉(岩手県)か
ら飛んで来た、源義経の首が祀られてい
ます。
 「首が飛んだ」と「とんだ話」、「本当かど
うかは知らない」と「白旗の宮」が、掛詞に
なっています。

 二月のわくわく学習会は、江戸時代に
出版された当時と同じくずし字で、『東
海道中膝栗毛』をさらに読み進めます。

 < 2月のわくわく学習会 >
と き  2月16日(土)14時~15時
ところ  開進学園
テーマ  くずし字で読む古文 第5回
参加費  100円
連絡先  電話 043-273-6613
メール  wakuwaku@kaishin.jp.net

< わくわく学習会 最近のテーマ >
一月  くずし字で読む古文 第四回

十二月 くずし字で読む古文 第三回
十一月 くずし字で読む古文 第二回
十月  くずし字で読む古文 第一回
九月  さわやかな目覚め
七月  睡魔とのつきあい方
六月  雲の不思議
五月  富士山 大噴火
四月  腸内環境と発酵食品
三月  口の中 体の中
二月  精神病院の存在
一月  苦悩を手放す方法

十二月 心の病と精神療法
十一月 朝鮮王朝と女性の力
十月  李氏朝鮮 500余年
九月  歴史と風水
七月  風水は迷信か
六月  食用油を科学する
五月  「クラッシャー上司」
    と「サイコパス」
四月  暮らしと貨幣
三月  応仁・文明の乱
二月  数字の民俗学
一月  魔除け 厄除け

十二月 柳田国男と『遠野物語』
十一月 日本の山岳信仰
十月  九州の古代文化
九月  日本列島と火山
七月  深海 水圧と地形
六月  ブラックホールと宇宙の謎
五月  宇宙の誕生
四月  人類の進化と環境
三月  睡眠効率
二月  日本の舞いと踊り
一月  囲碁と将棋の魅力

十二月 色の文化 赤と白と青と
十一月 麻とともに歩んできた道
十月  衣服の遷り変わりと日本の歴史
九月  日本のお菓子
七月  上方落語と東京落語
六月  俳句の力
五月  花道と華道
四月  茶の道
三月  日本史と能
二月  能の魅力
一月  白樺派と大正前期

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     前回の問題 解答
 イグアスの、「イグ」は「水」、「アス」は
「壮大なものへの驚嘆」を、意味します。
 

      今日の問題 
 沼津の千本松原で詠まれた狂歌の掛詞
は、何でしょう。
  この景色見ては休にやならの坂
   いざたばこにや千本の松

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二種類の暦 その三

 時計もカレンダーも無い暮らしを、私
達の祖先は、太古の昔から何万年も続け
てきました。

 今となっては、時計もカレンダーも無
い昔の暮らしに戻れません。
 年中無休で続けられる経済活動の恩恵
にとっぷりと浴している暮らしを、変え
られるとは思えません。

 時計とカレンダーにしっかり拘束され
ながらも、ちょっとだけスローな生活感
を取り入れられるよう、もう一種類の暦
を活用してみてはいかがでしょう。

 夜間に輝く月と、昼間に輝く太陽の、
両方の動きに合わせた太陰太陽暦、いわ
ゆる旧暦を。      <つづく>

  二種類の暦 その二

  二種類の暦 その一

tsuki imyou nijyushi seki
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  『社会人のための国語百科』
    内田保男 編者代表
    大修館書店

 
     前回の問題 解答
 『東海道中膝栗毛』の狂歌に出てくる
「戸塚前て」は、「とっつかまえて」という
意味になります。
 

      今日の問題 
 今日(2月5日)は、睦月一日・元日(太陰
太陽暦)です。
 では、太陰太陽暦における年初(元日)
は、どのように決められるのでしょう。

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くずし字で読む古文 第5回 2月のわくわく学習会

 『東海道中膝栗毛』では、弥次さんと
北さんが、軽妙な会話を続けます。
 二人の会話に加えて、宿屋・茶店・駕籠
かき・馬子・・・など、街道筋で働く様々な
人々が加わり、「旅の案内書」とは違い、
旅の様子が具体的に伝わってきます。

 会話体の文章を引き締めるのは、要所
要所に織り込まれた狂歌です。

 品川の宿では、「真水」と「鮫洲」をかけ
て、海辺なのに「品川」というはこれいか
にと、詠んでいます。
  海辺をばなどしな川といふやらん
   さればさみずのあるにまかせて

 二月のわくわく学習会は、江戸時代に
出版された当時と同じくずし字で、『東
海道中膝栗毛』をさらに読み進めます。

 < 2月のわくわく学習会 >
と き  2月16日(土)14時~15時
ところ  開進学園
テーマ  くずし字で読む古文 第5回
参加費  100円
連絡先  電話 043-273-6613
メール  wakuwaku@kaishin.jp.net
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     前回の問題 解答
 ホテル・ダス・カタラタス周辺でたくさ
ん見られた哺乳類は、アライグマです。
 

      今日の問題 
 『東海道中膝栗毛』の狂歌に出てくる
「戸塚前て」は、どのような意味でしょう。

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二種類の暦 その二

 ファストにしろ、スローにしろ、速さ
を計る基になるのは、時計とカレンダー
です。
 現代の経済活動は、びっしり書き込ま
れたスケジュール表に従って、四季の別
なく、昼夜の別なく、年中無休、分刻み、
秒刻みで、進められます。

 もし時計もカレンダーもなくなったら、
どうなるでしょう。

 明るくなった窓に朝を感じるように、
太陽の動きに合わせながら、その日その
日の営みを行うでしょう。
 日が暮れれば、夜明けが来るまで休む
しかありません。

 陽射しが温かくなれば、野外での仕事
を始めます。
 陽射しが衰えてきたら、屋内での仕事
が主になります。     <つづく>

  二種類の暦 その一

tsuki imyou nijyushi seki
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  『社会人のための国語百科』
    内田保男 編者代表
    大修館書店

 

     前回の問題 解答
 イグアスの滝は、合計して約300の滝
の集合です。
 

      今日の問題 
 曽我兄弟が、父親の仇・工藤祐経を、
討ち取ったのは、何月何日でしょう。

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二種類の暦 その一

 いかなる所でも同質の食べ物を手軽に
購入でき、手早く食べられるのが、ファ
ストフードです。
 ファストフードの浸透に疑問を感じて、
スローフード運動が始まりました。
 地元で育まれた食材を用いて、気長に
調理し、時間をかけて味わうという内容
です。

 スローフード運動は、食文化を変える
だけではありません。
 生活全般を見直す動きへ、広がりつつ
あります。

 次から次へと最新の製品を追いかけ、
ほんのわずか使えば、あるいはまったく
使わずに、廃棄する生活スタイルは、環
境や人間関係を損ね、心の安定を奪いか
ねません。

 効率を優先して時間を短縮させる生活
から、ゆっくりゆったりしながら心も物
も大切に大事にする生活へ、切り換わろ
うとしています。     <つづく>

tsuki imyou nijyushi seki
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

  『社会人のための国語百科』
    内田保男 編者代表
    大修館書店

     前回の問題 解答
 「千葉県公立高校 進路志望状況」で、
二倍を超えたのは、普通科5校と専門学
科4校です。
 

      今日の問題 
 赤穂浪士の吉良邸討ち入りは、何月何
日だったでしょう。

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「弥次さん北さんと護摩の灰」 1月のわくわく学習会

 『東海道中膝栗毛』が出版されたころ、
日本の総人口は約3056万人と、推定され
ています。『人口から読む日本の歴史』
         鬼頭宏 著 講談社

 その江戸時代の中期、東海道中を旅する
人の数は、年間で300万人はいたようです。
 車も鉄道も無い中で、一ヶ月間も歩き続
けるのですから、当時の人々がいかに旅に
あこがれていたか、想像を絶するものがあ
ります。

 もちろん、旅人のすべてが旅にあこがれ
ていた訳ではありません。
 旅に熱中する人々を鴨にしようとする人
々が、暗躍する場でもありました。

 弥次さんと北さんの二人が和気藹々と旅
を楽しんでいると、一人の旅人が入ってき
て、三人旅が始まります。
 ある朝早く、一人の旅人は姿を消します。
 しばらくたって、寝床の下に隠して置い
たお金が無くなっていることに気付いた時
は、陽が高くなっていました。
 護摩の灰の仕業でした。

 1月のわくわく学習会は、弥次さんと
北さんの珍道中=『東海道中膝栗毛』を、
江戸時代に出版されたくずし字で読み続
けます。

 < 1月のわくわく学習会 >
と き  1月19日(土)14時~15時
ところ  開進学園
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参加費  100円
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四月  腸内環境と発酵食品
三月  口の中 体の中
二月  精神病院の存在
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十月  李氏朝鮮 500余年
九月  歴史と風水
七月  風水は迷信か
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五月  「クラッシャー上司」
    と「サイコパス」
四月  暮らしと貨幣
三月  応仁・文明の乱
二月  数字の民俗学
一月  魔除け 厄除け

十二月 柳田国男と『遠野物語』
十一月 日本の山岳信仰
十月  九州の古代文化
九月  日本列島と火山
七月  深海 水圧と地形
六月  ブラックホールと宇宙の謎
五月  宇宙の誕生
四月  人類の進化と環境
三月  睡眠効率
二月  日本の舞いと踊り
一月  囲碁と将棋の魅力

十二月 色の文化 赤と白と青と
十一月 麻とともに歩んできた道
十月  衣服の遷り変わりと日本の歴史
九月  日本のお菓子
七月  上方落語と東京落語
六月  俳句の力
五月  花道と華道
四月  茶の道
三月  日本史と能
二月  能の魅力
一月  白樺派と大正前期

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     前回の問題 解答
 肋骨の五番・六番辺りにあり、ドーム
状に横たわっている筋肉は、横隔膜です。
 

      今日の問題 
 「護摩の灰」とは、どのような輩をいう
のでしょう。

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