スペインとポルトガルは、南アメリカ大陸を植民地
化します。
その動きに対してイギリスは、北アメリカ大陸を植
民地化します。
産業革命を経て工業化の波に乗るイギリスは、国内
でウシを飼うための牧場が減少する一方、牛肉を求め
る労働者人口の激増に直面します。
そこでイギリスは、北アメリカ大陸でウシの放牧地
を拡大しようと躍起になります。
イギリスから独立したアメリカも、イギリス以上に
放牧地の急拡大を目指します。
1803年には、ミシシッピー川より西方に位置するプ
レーリーやグレートプレーンと呼ばれる大草原(日本の
面積の二倍以上)を、フランスから買収します。
豊かな草原で育まれていたバイソン(バッファロー)
は、ヨーロッパで育種された肉用ウシと置き換えるた
め、次々と撃ち殺されていきます。
約5000万頭もいたのが、瞬く間にわずかな数へ激減
します。
バイソン(バッファロー)は、絶滅の危機に瀕します。
それは同時に、バイソン(バッファロー)を長年に渡
って生きる糧としてきたアメリカ先住民(「インディア
ン」)の危機でもありました。 < つづく >
〈 大西洋を渡るウシ 〉
世界を牛耳るウシ その12
〈 コロンブスが船に積み込んだのは〉
世界を牛耳るウシ その11
〈 香辛料 〉
世界を牛耳るウシ その10
〈 連作と輪作 〉
世界を牛耳るウシ その9
〈 肥料源 〉
世界を牛耳るウシ その8
〈 すき焼き 〉
世界を牛耳るウシ その6
〈 牛の力 〉
世界を牛耳るウシ その5
〈 赤ベコ 〉
世界を牛耳るウシ その4
〈 月への捧げ物 〉
世界を牛耳るウシ その3
〈 神様の乗り物 〉
世界を牛耳るウシ その2
〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
世界を牛耳るウシ その1
前回の問題 解答
「 1/24 + 1/58 + 1/174 + 1/232 」の答えは、パピルス
に「 2/29 」と書き残されています。
今日の問題
ミシシッピー川からロッキー山脈に至る約214万㎢
の土地を、アメリカがフランスから1500万ドルで買収
したということは、1㎢当たり100円したでしょうか、
しなかったでしょうか。
夢を実現する学習塾 開 進 学 園
ホームページ