カテゴリー別アーカイブ: 日本の旅

〈 糸魚川のヒスイ 〉本州の海岸線一周 その54

 約1700万年前、ユーラシア大陸から古・日本列島が分離します。
 約1600万年前、古・日本列島は、古・東北日本列島と古・西南日本列島に分離します。
 その後、古・東北日本列島と古・西南日本列島との海峡は、新たな岩石によって埋め立てられます。
 この古・東北日本列島と古・西南日本列島とを繋ぐ大地溝帯が、フォッサマグナです。
 フォッサマグナの西縁に当たるのが、糸魚川・静岡構造線です。

 糸魚川の海岸から約3km内陸に、フォッサマグナミュージアムが立っています。
 内部には、フォッサマグナに関わる貴重な鉱物や化石が、多数展示されています。
 中でも、ヒスイは秀逸です。

 糸魚川のヒスイは、約5億年前に誕生し、世界最古級と見られています。
 約7000年前の縄文時代早期には、敲き石(ハンマー)として、ヒスイを世界で初めて利用しました。
 約6000年前の縄文時代前期には、垂飾りの玉として、ヒスイを世界で初めて利用しました。

 ヒスイは、「糸魚川市の石」・「新潟県の石」・「日本の国石」に、指定されています。
新潟県 フォッサマグナミュージアム

〈 柏崎海岸に沈む夕陽 〉本州の海岸線一周 その53

〈 良寛と夕日の丘公園 〉本州の海岸線一周 その52

〈 大河津分水 〉本州の海岸線一周 その51

〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

 

 
 

      前回の問題 解答
 『きみのことが だいすき』の最後に入る語句は、「だいすき」です。
   おやすみなさい。
   あのね、
   〇〇〇〇だよ。
   
 

 
      今日の問題  
 フォッサマグナの西縁に当たるのは、糸魚川・静岡構造線です。
 フォッサマグナの東縁に当たるのは、何構造線でしょう。
       

 
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〈 柏崎海岸に沈む夕陽 〉本州の海岸線一周 その53

 柏崎中央海水浴場は、柏崎の市街地に隣接して、非常に手軽な位置にあります。
 訪れたのは、海水浴よりも日の入りを待つ人々が、砂浜に集う時間帯でした。

 日本海へ、ゆっくり、ゆっくり、陽が沈んでいきます。
 静かな時が流れていきます。
 実にのどかな佇まいです。

 そこへ不安が襲ってきました。
 同じ海岸の約6km北西に、柏崎刈羽原子力発電所があるからです。

 出雲崎と柏崎とを海岸線沿いに結ぶ国道352号線は、途中で大きく海岸線から内陸へ湾曲します。
 その広大な湾曲部に、世界最大の規模を有する柏崎刈羽原子力発電所が、建っています。

 柏崎周辺を震源とする大地震が、続発しています。
  新潟地震     1964年 M7.5 最大震度5
  新潟県中越地震  2004年 M6.8 最大震度7
  新潟県中越沖地震 2007年 M6.8 最大震度6強
  長野県北部地震(新潟・長野県境地震) 
           2011年 M6.7 最大震度6強
  能登半島地震   2024年 M7.6 最大震度7

 能登半島地震では、珠洲市で2mも地盤が隆起しています。
 珠洲市には、原子力発電所の建設が、計画されていました。
 ただし、住民の皆さんの反対意志表明で、計画は撤回されました。
 もし計画通りに原子力発電所が建設されていたら、大変な事態を招いたかもしれません。

 柏崎刈羽原子力発電所は、長らく運転を中止しています。
 これからも穏やかに陽が沈む光景を眺められるよう、切に願うばかりです。

新潟県 柏崎 日の入り

〈 良寛と夕日の丘公園 〉本州の海岸線一周 その52

〈 大河津分水 〉本州の海岸線一周 その51

〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

 
 

      前回の問題 解答
 「宇宙は一つではなく、無数に存在する」という考えは、マルチバース理論と呼ばれています。
   
 

 
      今日の問題  
 柏崎刈羽原子力発電所で変圧器の火災が発生したのは、何地震が起きた時でしょう。
       

 
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〈 良寛と夕日の丘公園 〉本州の海岸線一周 その52

 大河津分水を渡り、日本海沿いの国道402号線を南下します。
 50分ほどで、日本海へなだらかに突き出た出雲崎に至ります。
 そこから丘を上って行くと、頂上が良寛と夕日の丘公園です。

 良寛は、遠く円通寺(岡山県倉敷市)で11年間修業した後、故郷の出雲崎へ戻ってきました。
 それからは、諸国を行脚しながら、こども達と過ごす毎日を送ったようです。
 いつでも取り出せるように、手毬を胸の中に入れていたとも言われています。
 かくれんぼをしていて、翌朝まで隠れ続けたとの、逸話も残っています。

 公園には、こども達と楽しそうに語り合う良寛の銅像が立っています。
新潟県 良寛 銅像

 銅像の傍らの石碑には、良寛の短歌が刻まれています。

  世の中にまじらぬとにはあらねども
   一人あそびぞわれはまされる

 厳しい修行を経ても地位を求めず、一介の僧として、ひそやかにつつましく過ごした生き様を、象徴しています。
新潟県 良寛 石碑

〈 大河津分水 〉本州の海岸線一周 その51

〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42

 
 

      前回の問題 解答
 日本と行き来する韓国からの行商人は、「ぽったりさん」と呼ばれています。
   
 

 
      今日の問題  
 良寛の次の短歌の〇〇に入る語句は、何でしょう。
  この里に手まりつきつつ子どもらと
   〇〇春日は暮れずともよし
       

 
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〈 大河津分水 〉本州の海岸線一周 その51

 北へ北へと流れ下ってきた信濃川は、日本海まで約8kmの地点で日本海に並行するように北西へ進路を変えます。
 そして、日本一の水量を誇る信濃川は、越後平野に洪水をもたらします。

 特に1896年に起きた大洪水は、越後平野ほぼ全域を泥沼と化し、5ヶ月間が過ぎても泥水が引きませんでした。
 その結果、伝染病が蔓延し、1200人以上が亡くなりました。

 そこで、信濃川の水路を日本海へ短絡させて、本流の水量を調節する構想が具体化されます。

 1907年 工事決定
 1909年 工事開始
 1922年 通水開始
 1927年 自在堰陥没
 1931年 可動堰完成

 こうして造られた大河津分水は、洪水時に全水量を分水路へ流して、越後平野を洪水から守っています。
新潟県 大河津分水

〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42

〈 海面より低い村 〉本州の海岸線一周 その41

 
 

      前回の問題 解答
 英語の「barefoot season」は、日本語で「素足の季節」に当たります。
   
 

 
      今日の問題  
 大河津分水の工事には、延べ何人が携わったとされているでしょう。
   A 約1万人
   B 約10万人
   C 約100万人
   D 約1000万人
       

 
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〈 弥彦山 〉本州の海岸線一周 その50

 新潟市街を抜け、海岸線に沿って南西へ下ります。
 
 新潟県のほぼ中央部に達したところで、海岸線から約2km東の地点に聳える弥彦山へ向かいます。
 標高は、634mあります。

新潟県 弥彦山 山頂

 弥彦山より北側・東側・南側は、越後平野が広がっています。
 西側は、日本海です。
 その先には、佐渡島が横たわっています。

 南側の麓には、信濃川から分流した大河津分水路が流れています。
 さらに南方を地図上で探ると、長岡・小千谷・湯沢・・・を経て、富士山に到ります。

新潟県 弥彦山 越後平野

〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42

〈 海面より低い村 〉本州の海岸線一周 その41

〈 八郎潟干拓地の防風林 〉本州の海岸線一周 その40

 
 

      前回の問題 解答
 英語の「floor heating」は、日本語の「床暖房」に当たります。
   
 

 
      今日の問題  
 弥彦山の標高634mと同じ高さの電波塔は、どこでしょう。
       

 

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〈 信濃川河口 〉本州の海岸線一周 その49

 阿賀野川河口から西へ約5km進むと、信濃川河口です。
 阿賀野川河口は、土手が続き、のどかな佇まいでした。
 一方の信濃川河口は、コンクリート造りで、廃棄物の集積場などになっていました。

 信濃川の長さ約367kmは、日本一です。
 信濃川の年間流出量約162億㎥も、日本一です。
 信濃川の流域面積約11900㎢は、利根川・石狩川に次いで全国第三位です。

 巨大河川・信濃川は、河口へ大量の土砂を運び込むとともに、河口の河岸を激しく浸食します。
 信濃川河口東岸に当たる旧沼垂町は、江戸時代初期の約50年間に四回も移転を強いられました。

 江戸時代末期に新潟港は、日米修好通商条約により開港することになります。
 しかし、信濃川河口内に設けられた新潟港は、浚渫工事に難儀し、実際の開港が函館港・横浜港・長崎港より10年も遅れました。

 
新潟県 信濃川 河口

新潟県 信濃川 新潟市街

〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42

〈 海面より低い村 〉本州の海岸線一周 その41

〈 八郎潟干拓地の防風林 〉本州の海岸線一周 その40

〈 男鹿半島の最北端 入道崎 〉本州の海岸線一周 その39

 
 

      前回の問題 解答
  トーマス・エジソンの次の言葉の〇〇に入る語句は、「人生」です。
    〇〇そのものが、学習の場なのだ。
  
 

 
      今日の問題  
 日米修好通商条約による開港が遅れた新潟港に代わり、補助港となったのは何港でしょう。
       

 

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〈 阿賀野川河口 〉本州の海岸線一周 その48

 笹川流れを後にし、村上市・胎内市・聖籠町を抜け、新潟市に入ります。
 出迎えてくれたのは、阿賀野川の河口でした。

 阿賀野川の長さ約210kmは、天竜川に次いで全国第10位です。
 流域面積の約7710㎢は、淀川に次いで全国第8位です。
 流出量の約129億㎥は、信濃川に次いで全国第2位です。

 流出量全国第1位の信濃川と、流出量全国第2位の阿賀野川がもたらす河川の運搬作用が、広大な越後平野を形成しました。

 とりわけ阿賀野川は、会津盆地一円から豊かな流水を集め、越後山脈の山並みを横切って、日本海へ至りました。
  阿賀野川のように、山脈を直角に横切る谷は、横谷(おうこく)と呼ばれます。

新潟県 阿賀野川 河口 大

新潟県 阿賀野川 河口

〈 笹川流れ 〉本州の海岸線一周 その47

〈 県境を跨ぐ集落 隣家は他県 〉本州の海岸線一周 その46

〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45

〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44

〈 象潟 九十九島 〉本州の海岸線一周 その43

〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42

〈 海面より低い村 〉本州の海岸線一周 その41

〈 八郎潟干拓地の防風林 〉本州の海岸線一周 その40

〈 男鹿半島の最北端 入道崎 〉本州の海岸線一周 その39

〈 日本一高い砂山 丸山 〉本州の海岸線一周 その38

 
 
      前回の問題 解答
 「the second heart」とは、「第二の心臓=足」です。
  
 

      今日の問題  
 新潟県側に入ると「阿賀野川」と呼ばれますが、福島県側では何川と呼ばれているでしょう。
         

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