月別アーカイブ: 2025年11月

〈 大濠公園 〉築紫紀行その18

 黒田長政は、1601年から博多の街の西側に当たる荒れ地に、舞鶴城(福岡城)を築き始めます。
 東側には那珂川が流れ、西側には草ヶ江の干潟(入り江)があり、北側には新設した城下町の先に博多湾が広がり、その他多数の堀とともに城を守る重要な役割を果たします。
 このうち「草ヶ江の干潟(入り江)」は、「大濠」と呼ばれるようになります。

 「堀」は、水を張っていれば「水堀」で、水を張っていなければ「空堀」です。
 一方、「濠」は水を張っている場合だけに用いられ、「水濠」や「空濠」とは用いません。

 舞鶴城(福岡城)跡が「舞鶴公園」に衣替えしたのに対して、大濠跡は「大濠公園」へ衣替えしました。
 周囲約2kmの大きな池を取り囲むように、日本庭園などが整備されています。

 なお、舞鶴城(福岡城)跡西側の大濠と対称的に、舞鶴城(福岡城)跡東側から、「鴻臚館」に関連する遺構が発掘されています。
 飛鳥時代から平安時代にかけての、古代日本最大級の国際交流拠点の全容解明が待たれます。

大濠公園

〈 舞鶴城(福岡城)と天守閣 〉築紫紀行その17

〈 戒壇院 〉築紫紀行その16

〈 博多湾 ー 水城 ー 大宰府 〉築紫紀行その15

〈 四王寺山と大野城跡 〉築紫紀行その14

〈 九州国立博物館と埴輪 〉築紫紀行その13

〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

〈 曲水の庭 〉築紫紀行その11

〈 愛のトンネル 〉築紫紀行その10 

〈 菅原道真のウメ伝説とウシ伝説 〉築紫紀行その9

〈 柳川 水辺の道 〉築紫紀行その8

 

     前回の問題 解答
 「栂尾」は、「とがのお」です。
                       

 
 
     今日の問題  
 平安時代に国際交流拠点である鴻臚館は、どの都市に設置されていたでしょう。

    

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茶室は戦国の世を その3

 お茶を中国から日本へ伝えた栄西(臨済宗の宗祖)は、「茶を飲めば、病が治り、命を長らえる」と、繰り返し述べています。
  茶は、養生の仙薬なり。
  延齢の妙術なり。
  山谷之を生ずれば、其の地神霊なり。
  人倫之を採れば、其の人長命なり。
   『喫茶養生記』 栄西 著 吉田紹欽 訳 講談社

 お茶は、人の体を健康にし、人の心を元気にする、仙薬でした。
 禅宗の寺院を中心として、修行しながらの飲み物でした。

 鎌倉時代に仙薬だったお茶は、室町時代に入ると、嗜好的な面や、娯楽的な面を、見せるようになります。
 さらには、賭博の中に組み込まれていきます。
 賭博の最たるものが、闘茶です。

 闘茶は、お茶を飲んで、産地を当てるゲームです。
 京都の栂尾で栽培された茶葉か、他の産地の茶葉かなどを、飲み当てるゲームです。

 問題となるのは、ゲームに賭けられた品々です。
 陶磁器や水墨画など、中国から日本へ輸入された美術品も工芸品も、非常に高価でした。
 そのような唐物を賭けてゲームをする闘茶は、ギャンブル性が極めて高いものでした。  < つづく >

 茶室 松花堂

 茶室は戦国の世を その2

 茶室は戦国の世を その1

 千利休と豊臣秀吉 その15

 千利休と豊臣秀吉 その14

 千利休と豊臣秀吉 その13

 千利休と豊臣秀吉 その12

 千利休と豊臣秀吉 その11

 千利休と豊臣秀吉 その10

 千利休と豊臣秀吉 その9

 千利休と豊臣秀吉 その8

 千利休と豊臣秀吉 その7

 千利休と豊臣秀吉 その6

 千利休と豊臣秀吉 その5

 千利休と豊臣秀吉 その4

 千利休と豊臣秀吉 その3

 

     前回の問題 解答
 本州最北端の地は、大間崎です。
                      

 
 
     今日の問題  
 「栂尾」は、何と読むでしょう。

    

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〈 関門国道トンネル・後編 〉門司紀行その10

 関門鉄道トンネルの開通から遅れること16年後、関門国道トンネルが開通しました。
 全長は3461m、幅は7.5mで、片側1車線です。
 ただし、関門国道トンネルは二階建てになっています。
 二階部分は車道で、一階部分は人道です。

 人道部分の全長は780m、幅は3.85mです。
 関門国道トンネル・車道の全長より、関門国道トンネル・人道の全長が大幅に短いのは、関門海峡へギリギリの地点にエレベーターが設置されていて、関門国道トンネル・人道へ接続できるからです。

 関門国道トンネル・人道の門司側から300mの地点であり、関門国道トンネル・人道の下関側から480mの地点でもあり、海底から約58mの地点は、様々な境界です。
   九州と本州の境界
   福岡県と山口県の境界
   北九州市と下関市の境界

 他の海底トンネルにはない、境界を跨ぐという貴重な経験を成していた時、学生四人組と出会いました。
 九州最南端の地・佐多岬を出発し、九州を縦断、関門国道トンネル・人道を抜け、本州を日本海に沿って縦断、青函海峡を渡り、北海道を縦断して、北海道最北端の地・宗谷岬を、目指す途中でした。
 全コース自転車に乗っての大冒険ですが、関門国道トンネル・人道は歩行者優先のため、自転車を押して歩かなければならないのが、残念そうでした。
関門トンネル 自転車

〈 関門国道トンネル・前編 〉門司紀行その9

〈 関門橋 〉門司紀行その8

〈 和布刈公園 〉門司紀行その7

〈 九州最北端 太刀浦埠頭 〉門司紀行その6

〈 新門司港 〉門司紀行その5

〈 海上大浴場 〉門司紀行その4

〈 寄港地・徳島 〉門司紀行その3 

〈 東京港から潮岬沖へ 〉門司紀行その2

〈 東京/有明港フェリーターミナル 〉門司紀行その1

 

     前回の問題 解答
 「天の川銀河」に含まれる恒星約2000億個のうち、お互いの周りを回っている「連星」は、約70%を占めます。 
                     

 
 
     今日の問題  
 本州最北端の地は、何岬でしょう。 

    

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〈 鴨長明と『方丈記』/ 天の川銀河 〉11月のわくわく学習会

 10月のわくわく学習会のテーマは、「天の川銀河」でした。

 地球は、約1年をかけて、太陽の周りを回っています。
 その太陽は、地球など太陽系の星々を引き連れて、「天の川銀河」の中心を軸に回転しています。
 速度は、秒速約217kmで、約1400年で1光年になります。
 太陽系は、誕生してから「天の川銀河」の周りを約20周しています。

 天の川銀河を近赤外線で見ると、美しい円盤の形が姿を現します。
 中央部の膨らんだ構造は、「バルジ」と呼ばれます。
 「バルジ」の右下に、「大マゼラン雲」と「小マゼラン雲」があります。
 「大マゼラン雲」と「小マゼラン雲」は、約10億年前に「天の川銀河」へ衝突した小銀河の名残です。
      
 11月のわくわく学習会は、「鴨長明と『方丈記』」がテーマです。

   < 11月のわくわく学習会 >
と き 11月15日(土) 
    14時00分~15時00分 
ところ 開進学園 
テーマ 鴨長明と『方丈記』
参加費 100円
連絡先 電話 043-273-6613(16時から)
メール wakuwaku@kaishin.jp.net

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 〈 天の川銀河 〉10月のわくわく学習会

 〈 それぞれの憲法観 〉9月のわくわく学習会

 〈 基本的人権と天皇・皇族 〉7月のわくわく学習会

 〈 武器のない世界 〉6月のわくわく学習会

 〈 糖化と水分摂取能 〉5月のわくわく学習会

 〈 豆料理の効能 〉4月のわくわく学習会

 〈 ストレスとの向き合い方 〉3月のわくわく学習会

 

     前回の問題 解答
 江戸時代末期の1863年、壇ノ浦の北西部で下関戦争が起きました。
                     

 
 
     今日の問題  
 「天の川銀河」に含まれる恒星約2000億個のうち、お互いの周りを回っている「連星」は、何%を占めるでしょう。

    

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